ロイちゃんに処方された薬は
抗炎症作用と止血作用のあるトラネキサム酸というものです。朝晩、0.2ミリ与えるのですが、小さな子どもと同じで素直には飲んでくれません。きっと、甘くて苦い、変な味がするんでしょうね。
院長先生曰く、
『パン粉に混ぜたりしたら喜んで食べるよ』
うちのロイちゃんはパン粉はダメでした。
りんごの皮をすりおろして、そこに薬を混ぜてスプーンであげたら、3日間くらいは喜んで食べてました。シャクシャクと美味しそうに食べていたので、「これでお薬問題はクリア!」と思ったのですが~。
4日目あたりに、飽きたのでしょうか?突然、見向きもしてくれなくなりました。
リンゴの皮→パン粉→食パンの白いところ→好きなおやつペレットの崩したもの各種
→リンゴの皮(そろそろまた食べる?)→・・・・!!!! ほぼ完敗でした。
家で育てたカリフラワーの葉っぱをカリカリに干したおやつが大好きだったので、それに垂らして誤魔化して食べさせたり、乾燥ハーブに浸み込ませて食べさせたり、こういう方法は多少は成功でした。ただ、うまく浸み込まないんですね。
というわけで、結局・・・・保定してシリンジでお口に注入になりました。
ママひとりでは片手で保定してお薬は無理なので、パパが保定役となりママが注入。
ロイちゃんはお薬が口入ると、『まずいよ!』っと言わんばかりに首を振ります。
でも回数を重ねるとうまく飲んでくれる日もありました。
ただ、保定されるのが嫌なので、ごはんの時間の前に、
『ロイちゃん、出ておいで~。』と言って手をだしても、いやな予感がするらしく、
小屋の中で行ったり来たり、逡巡しています。おやつやハーブで釣って出てきてもらってから、『せーのっ!』で保定します。ロイちゃんとパパの駆け引きタイムです。
そんなある日、お薬タイムにパパが不在!
ママは最初から保定を諦めて、なんとか楽をしようと思いました。
思い付きで少量のオートミールをスプーンにのせ、お薬を垂らしてあげてみました。
これがなんと大当たり。大喜びでさくさく食べました。
パパ曰く、『オートミールはデグーの好物なので、与えすぎてはいけない』とのこと。10粒くらい?に控え目にして与えています。
リンゴみたいにまた飽きてしまうかも?と思いましたが、10日以上たった今でも喜んで食べています。
ということで、一日二回の保定の時間のチャレンジはなくなりました。
パパは、『今後のために時々保定の練習をしておかないとな~。』と言っていますが、ロイちゃんは迷惑そうな顔をしています。
デグーはとても賢いので、ご飯の時間とか、ごはんの前にお薬~とか、いろんなことが分かるようです。分かっているだけに、イヤな思いをさせてのお薬タイムはかわいそうでした。
尿に糖が出ていなかったので、オートミールやパン粉等がオーケーだったのですが、もし糖が出ていたら保定オンリーになるのかもしれません。頑張って保定されてお薬を飲めたあとは、『ご褒美だよ!』と大好物のおやつを奮発していました。
そんなこんな、子育て中にちいさなこどもに薬を飲んでもらうのと同じくらい大変だったように思います。もうほとんど以前の食欲に戻り元気になってきたので、そろそろお薬も卒業できそうです。健康第一だね、ロイちゃん!。