実はロイちゃんに巡り合うまで、15年くらいずーっとハムスターを飼っていました。
うちの子供たちが小さいころに、テレビで『とっとこハム太郎』というアニメが人気でした。ハム太郎と愉快な仲間たちが楽しい冒険をするお話で、明るいテーマソングを子供たちはよく口ずさんでいました。ご近所でもハムスターを飼っているご家庭がいくつもあったように思います。
ハムスターはデグーに比べるととても小さいのですが、ヒマワリの種を両手で持って食べたりする姿は本当に愛らしいです。小さいながらも、その子その子に個性があって、やんちゃな子、おとなしいし子、臆病な子などの違いがありました。
種類も多く色もさまざまで、家族の一員としてずっと可愛がられていました。
ハムスターの寿命は2年半~3年半くらいです。夜行性なので昼間はじっとしていることが多く、夜の暗くなったリビングで嬉々として滑車を回す音が響いていました。
ロイちゃんと出会うまでに一度、ペットショップでデグーに興味を持ったことがありました。でもその時は、『う~ん、なんだか地味でネズミっぽい。』と思い、またハムスターを我が家にお迎えしました。
そして数年ののち、ついにロイちゃんと巡り合いました。
ペットショップのケージの入口に身を乗り出したロイちゃんの体を撫でであげると、うっとりとした様子で片足を上げてくれました。
その健気な姿に心を奪われ、ロイちゃんは我が家に来ることとなりました。
デグーは昼行性なので、私たちと同じように昼間に元気に遊び、夜になるとぐっすりと眠ります。昼寝もよくしていますが。
そして、かなり賢いのでリビングで自由に遊ばせても、『ロイちゃん!』と呼ぶと戻ってきます。ハムスターは、そのあたりはかなり気ままなので、その気になるまで帰ってきませんでした。そのため、ハムスターを遊ばせているときに目を離してしまい、戻ってくるまで心配したことは何度もありました。
デグーは「アンデスの歌うネズミ」と呼ばれ、いろいろな声で鳴いてコミュニケーションします。全部は分かりませんが、ロイちゃんが何を言いたいのか、分かる場面もたくさんあります。とても忙しくて、ロイちゃんに構わずに一心に仕事をしていたりすると、『かまってよ~。さみしいんだけど!』と言わんばかりに鳴くこともあります。
ロイちゃんは我が家のアイドルなので、かなり甘ったれのように思います。
ときどき、『ロイちゃん自身は自分のことをなんだと思っているのかな?』と不思議に感じることもあります。
なにはともあれ、また元気になってくれたので、家族みんながロイちゃんに癒してもらっている毎日が戻り、本当に良かったです。